[考えていると、隣で兄弟が花を取り出していた。白と青と透明な結晶で形作られた、ティランジアの花。自身のものも取り出して並べれば、鏡写しのように似ている。彼の持つ花の半分が溶けていたとは知らないから、最初から同じものを見ていたのだろうと素直に喜んだ。] こうしてそなたと邂逅できただけで、 私の願いは半分叶ったようなものだ。 共に最後まで行くとしよう。[どんな試練であれ、立ち向かうと決めたならば行くだけだ。芦毛の馬にまたがり、風の吹くままに歩き出す。*]