[入れ替わりのように降り来る白の翼は、金の光を纏っていた。懐かしき太陽の気配。名を呼ぶ声に、笑みが浮かぶ。>>1:140] 久しいな。太陽の寵児。 今は天の走狗か?[微笑みのまま、手を空に掲げた。] 来い。 我が源なる地の炎よ。[王の魔力が城砦を伝い、大地に波紋のように広がっていく。後を追うように無数のひび割れが走り、灼熱の溶岩が吹き上がった。重力を無視するように昇る、質量持つ劫火は、降り注ぐ矢を飲み込み、その向こうにある天界の軍勢をも食い破る。]