― 執務室(シロウ)>>56 ―…………[リエヴルの話を聞いて沈黙をする。自然と頭に手をやって、軽く掻き回す。リエヴルは大事な後輩だ。学生時代ならいくらでも慰めも励ましもするし、そうしてやりたい。だが――自分は何かをしてやっていい立場ではない。国の為を思うのなら、もっとリエヴルに非情にならなければならないのだ――]ええ、それは彼だけじゃありませんから――。[シロウにそれだけ告げると、彼が部屋から出るのを見送った]