[決着として決まったのは書面の調査。
参謀様、もとい、レグザ様と、
監査局長様、もとい、シュナウザー様の、
“手を取り合って” の共同調査となったらしい。>>160
(足元では踏み合っていそうだと、思わないでもないが。)
俺は、それに何かを言うでもなく様子を見ていた。
渦中の2人の思いは何処にあるだろう。
仲が良い、と聞いていただけに、不毛な争いで兄弟の血を見合う事にならなければいい。
…それを願わないほど非情でもない。]
…いや、俺がこの国の王子様に、
とやかく言えるような立場ではないな。
[白鷹の頭を撫でやってから、自身の父親の影でも見ているのだろうか、王子が玉座を見遣るのを一瞥して。>>164
その場を、離れた。]