ー回想・星の夢にて[アデルとアイリを、そっと星の夢へと送る。ぼくは対人関係に聡い方ではないが、それでもアデルとエレオノーレが特別な感情を得ていたであろうことは知っていた。エレオノーレの気持ちを思うと、星の夢へ、と言ったぼくの言葉はきっととても残酷に響いたことだろう。アデルの身体を中に入れる前に、ぼくは腰に下げていた鋏で彼の髪を一房切り取り紙に包んだ。]おやすみ、ふたりとも。せめて良い夢を・・・。[ぼくは2人に別れを告げて第二閲覧室へと踵を返した。]ー回想・星の夢にて 終