さっきのお前の口ぶりが、相変わらずでさ。 なんだか、おかしくて、……悲しかった。[逃げろ、という言葉。様々なものを取り戻した今なら、わかる] お前は俺を、危険な場所から遠ざけたくて。 お前はお前を危険な場所に置きたくて、……置かざるを得なくて。 ――…だから俺は、お前の傍に居られなくなったんだろう? [――……喉が軋む。悲鳴のような]