[シェットラントがベリアンらと机を並べたのは4年ほど。つまり、シェットラントは級友らに遅れて入学し、やがて彼らの大部分をすぐ追い抜いた。そういったことに対するやっかみは当時から多かったし、だから一々気にしたこともない。ベリアン・サルークの苗字の由来を聞いたことはなかった。ただ一度、薔薇の手入れをしていた名誉学長に呼び止められ、彼がその名を口にするのを聞いたことがある]