[ディークのきょとんとした表情に、ああこれは気付いていないか……と苦笑いを零す。彼も知らぬならば、それこそ誰にも知られぬようひた隠しにしているのだろうな、と。ならば、自分も全力でそれをサポートするのみ。……そんな風に思っていたところで、卒業間近の先輩を安心させる為にそれを素直に口にするようなことはしないのだが。せいぜい可愛い弟分を心配して、様子を見に来るがいい、などとこっそり考える。……むしろ、自分が誰かにそうして欲しいのかもしれなかった。]