― 中庭 ―
ジュード、
[どう、こちらが以前と変わらずに呼びかけてみても。
彼の言葉遣いも態度>>175も変わるものではなく、それは以前、いつからかすっかり態度を改めてしまった絵描きの娘の姿をも思わせる。
胸をよぎるのは寂寥、けれどそれは今や馴染みのもので。
それで駄々をこねたり、泣き出すほどに子どもではなかったけど。]
名前では呼んでくれないのかい?
ベルフィは、変わらず私を
[かの翼が舞い降りたというのは、そういうことなのだろう。
穏やかな口調、言葉遣いは少し砕けたまま、低くある顔を見つめて首を傾げる。]