[貫く槍に虹の守りは砕け、衝撃でベルティルデは後ろから倒れた。耳を打つ小さな悲鳴に、玲緒は涙と痛みでぼろぼろの顔をぎゅっと歪める。守りを失おうと、きっと相棒は戦意を失わない。簡単に折れてしまうような、脆い心の持ち主ではないと知っていたから] ――……っ。 [叫ぶことも出来ず、ただ荒い吐息を吐き散らしながら。倒れる少女を逃すまいと縺れる足で追い縋り、、自分の身体を使って抑えこもうと、跨るようにして両膝をついた]