― 現行・第三エリア ―
[それまでに、エディとの会話はあっただろうか。
それとも、別の場所に移動していただろうか。
とにかく、それも突然のことだった。
白い猫のホログラムが悲痛な叫び声をあげた>>#4。
猫で、それもホログラムなのに、嫌に不安感や不快感を掻き立てられて、脳裏に群青の炎がチラつく。]
次から次へと…!
[脳裏をチラつく炎を振り払うように、あるいはその記憶に蓋をするように、苦虫を噛み潰したような声音と顔色で言う。
途切れ途切れで、エラーでも発生しているのかとすら思えてくる声>>#5。
不可解なメッセージを比較的鮮明に残して>>#6。システムダウンをした>>#7。
何が起こっているというのだろう。
わけがわからない。先程まで視界の端をうろついていたドロイドが一斉に動きを止めて倒れこんだかと思うと、震えながら倒れた白猫が再び目を開けば、つい先ほどまでの暴走などなかったかのように動きだす>>#8。こちらを見ても、襲い掛かったりしてこなかった。]