人狼物語−薔薇の下国

332 【絶望村】貴方と私が乗れない方舟


自分探し ヴェルザンディ

[地下室へ戻るとシュテルンがベッドに腰掛けて、心配そうに扉を見ていた。]

中には何も居なかったわ。
特に危ない事はなさそう。
もう少し奥まで見て来ようと思うの。

[鞄から残った1錠を取り出すと口に放り込む。
今度は失敗なく飲み込めた。]

ねぇ、シュテルン。
もし、もしもの話だけれど。
私が夜になっても戻らなかったら、この扉は完全に閉鎖した方が安全だと思うの。
誰かに伝えてちょうだい。

それと貴女とエレオノーレのお話をちょっとだけ聞いちゃった。
この情況だもの、ご両親といつ再会できるかわからないけれど、気をしっかり持ってね。

どんなに辛い事があっても、一人ってそれだけで完璧なのよ。

[シュテルンの頭を撫でながらそう言い残し、再び通路へ入って行った。]

(178) 2015/05/06(Wed) 21:49:30

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