[その後も暫く歓談は続き。
辞去する段になるとソマリが外まで送ってくれることになった]
……ああ、助かった。
ここにお邪魔するのはなかなか緊張するんですよ、僕も。
でも今日は気が楽でした。あの方の視線に晒されるのが半分で済んだから。ソマリ先輩のおかげで。ありがとう。
[玄関の外まで出たところで、風を避けるような仕草でソマリとの距離を縮め。ほぼ同じ高さにあるアイスブルーを覗き込んで笑った]
何か困ることがあったら教えて下さい。
例えば、夜会での挨拶連鎖からの逃げ方とか。
8年間のブランクはあるけれど、多分ソマリ先輩よりは慣れてるから。あまり自由の効く身でもないけれど、折角のご縁ですし。
[ちなみに逃げ方にはバルコニーに出やすい位置の確保法なども含まれ。もしかしたら他の出会いにも繋がったかもしれない。
ルームメイトの淹れてくれた美味しい珈琲を飲みながら東寮の裏ルートを教えた時のように、クスリというよりはニンマリに近い口で囁いた*]