― 魔獣の領域 ―あ、はい、念のためお願いします。[ グレートヒェンに怪我の治療を勧められると>>162カレルは、素直に頷いた。この先も荒事が続くだろうという予感はあったから、できる限り体調は整えなければという判断だ。 ]そうだ、援護をありがとうございました。おかげでびっくりするほど力が出たし、アークも無事で済みました。[ 治療の合間に、そう感謝も告げておく。実際、グレートヒェンとユリアの援護が無ければ、一撃で巨狼を殴り飛ばすのは無理だったろう。 ]