人狼物語−薔薇の下国

497 堕天の服従試験


技工の天使 オズワルド

[簡素な天衣は、一部が無残に引き裂かれてしまい
身体の至る所が曝されている。
視界に収めれば、天使には本来有り得ないものが付属していると
すぐに解る程に、だ。

足の付け根に手をやれば、先程の負傷の名残が掌に付着する。
受肉してしまえば、光となって散る事も叶わなくなるのだなと、
今頃になって思い至る。

天使として見られる部分は、もう翼くらいではなかろうか。
これだけは変わらないが、先端の淡い黄色が不安げに揺れる。]


……戻らない。


[しばらくの沈黙の後の決断は、やはり。]

(178) 2018/03/23(Fri) 00:43:45

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