冷たっ!痛っ!
[地上階への扉、そのドアノブを掴んだ瞬間に皮膚が金属にくっつくような感じがした。
手をすぐに引っ込めはしたもののベタリとした感触が気持ち悪い。
皮膚がはがれたりなどはしなかったがドアノブはもはや氷よりも冷たい。]
くっそ!やっぱりか!
[つまり地上階と地下室を隔てているこの扉を開けられないということ。
ノブは凍り付き、おそらく扉自体もさっきのと同じように大分凍り付いている。]
うわー、閉じ込められちまったよ。
大丈夫かなこれ、寒さが引いたら開くのかな?
何日も地下に閉じ込められっぱなしとかは勘弁だぞ。
[扉に向かってそんな悪態をつく。
が、どうせ少し温かくなれば開くだろうと早々に諦めて備蓄庫へと向かった。]