─ 海上 ─(さーて…どうすっかなぁ)[敵艦の壁に開けた大穴から飛び込んだ海を泳ぎながら心の内で独りごちる。副艦長に怒られるはほぼ確定事項だが、問題はいくつかの想定外だ。降って湧いた様な嵐のせいで逸れた航路、まるで待ち受けるかの様に遭遇した私掠艦隊。不運な偶然と片付けるのは簡単だが、引っかかる部分が多すぎる。ともかく早く帰艦して報告なり相談なりして対策しないと、と考えた所で上から聞き慣れた声>>163が聞こえてきて]