[>>87黒髪へと触れる指の軌道を、伏した眼差しが追う。するり、引き寄せた毛束へ唇を落とす仕草が優雅に映るのは彼が舞踏を嗜んでいる所為かもしれない。] 色の混じっている髪の方が好きだと、そう聞こえるな。[揚げ足取りにも同じ、特に詮索する気は無いものの、ソマーリュの言葉へ薄笑みを送り。唇が離れた刹那、軽く首を傾けその指先から髪を零れ落とす] 狩りの後だ、血生臭いだろう。 ――止しておけ。