―現在・医務室―
[カークの淹れた茶を勝手に飲んだり
無許可でベッドへ身を投げ出したり、云々。
紆余曲折を経て、ダーフィトは安らかな眠りを手に入れた。
めでたし、めでたし…。
というわけにはいかず、腹の虫の鳴く声で目が覚めてしまった。
どれだけ寝ていたかはカークと神のみぞ知る。
唐突に起き上がれば、果たしてカークはまだその場に居たかどうか。]
何か食うものある?
[居たとして、色好い返事が返ってくるかは…はてさて。
未だ眠気の残る頭を無理やり覚醒させるように口へ煙草を咥える。
生憎と仕事帰りだ。空腹を満たすようなものは持っていない。]