[皇子扱いしない、というシメオンの宣言には陽気に笑い、] そうだなあ、 皆がおれを皇子扱いしない場所で、おまえだけがしても”浮く”だろう。 マチュザレム共和国は平等主義らしいし、おまえがフツーでいたいならそれでもいいんじゃないか?[と肩をどやしつけた。鷹揚なようでいて、少し挑発的だったかもしれない。とはいえ、その後、対等の扱いをされて苛立つことなく、それでいてナチュラルにアレ頼む、コレやっといて、とシメオンに頼むのは信頼の証であった。]