人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


【見】 聖餐の贄 ユーリエ

>>145
― 城内 ―
――何うした? 妾の血の一雫で満ちたか?

[唐突に身体を離したセルヴィンに声を投げる。
彼が露わにした反応を見、少女はゆるりと首を振った。
その肌にたった今の吸血の痕跡は、既に無い]

……度し難い愚物よの。
否、せめて憐れむべきか。

神などもう、この世界から去ったというのに。

[古老の声だけが残響を残し、消え失せた頃。
青年吸血鬼を置き去りに、少女は姿を晦ませていた。]

(178) 2015/01/30(Fri) 00:01:47

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