人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


隻眼の軍人 ノトカー

― 回想・雨の日 ―

[ 自分よりも大きな背丈のヴィンセントに取り縋って、
どのくらい泣いていたのだろうか。
後ろから、背伸びをするようにして小さな傘が掲げられ
ノトカーを濡らしていた雨から静かに守った。>>128

参列者たちのひそひそ話はもはや耳に届かず、
ただ、己の落ち度を探しては責め続けていた。

――やっぱり、あの男との結婚なんて、反対すべきだった。
――何故、逃げるように家を出てしまったんだ。
――俺が家にいれば…、ずっとあそこに居れば――

考えても、悔やんでも。もう誰も戻っては来ない。 ]

(178) 2013/06/13(Thu) 00:14:50

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