[自分に、消せない悪夢や、血まみれの手のあるように。彼にも、“何か”があるのだろう…と思うから。金色の深淵の奥底に暗闇があるのなら、それごと彼を受け止めようとするかのように、揺るがない空色で、覗き込むように真っすぐに見つめた。]