― 後日・食堂 ―
[それからしばらくは宣言通り、皆の話を聞きに行ったり、時に外出の機会があれば未知の国へ赴くこともあっただろう。
その中で農作業>>157を経験して、豊かな土地では野菜も元気なんだなとか、こっちの農業なら鬼族もやる気出すんじゃないだろうかとか、あらぬことを考えたりもしつつ。
ある時、トーマスの呼び出しを受けて、食堂へ向かうこととなる>>158]
へえ……? 綺麗なスープじゃないか。
[口にしてみれば自分にとっては慣れた激辛が、ツンと舌を刺激する。
しかしそれだけではないコクやうま味が口の中に広がって、思わず目を輝かせた]
すごい……! こんなに美味しいスープは初めてだよ!