馬か。懐かしいな。 そなたと遠乗りしたのを思い出す。[騎乗を勧められて、昔を見る目をする。>>168ふたりでこっそり馬を引き出して、遠くまで駆けたものだ。] 最近は狼ばかりに乗っていたからな。 あれもまた、馬とも違って楽しいものだ。 そなたも機会があれば試すといい。[森に住む狼たちは森の主と親しかったから、その被保護者である自分のこともよく構ってくれていた。いつか、乳兄弟と共に森も訪れたいと思う。森を出された自分が、再びあの場所に受け入れられるかはわからないけれど。]