― 回想:参戦前の一幕 ―
それは、その。
この国では、氷竜はあまり連れ歩かない方がいいって聞いてて。
[だからといって、師匠もまさか別行動で暮らし始めるとまでは思わなかっただろう。後で聞いて逆効果すぎたと頭を抱えるかもしれない。それはさておき]
路銀を失ってしまったので、竜舎のあるような宿を借りることも出来なくなってしまって。
トルメンタが過ごし難くはなさそうな場所を見つけたからこの街に来たのもあって、それで。
[咎めるような口調は耳に痛かった。>>145
トルメンタが甘いのをいいことにやらかしたことだ。
自分でも言い訳っぽいなと思い始めて説明は途切れた]
ごめんなさい。
堂々と連れ歩くなって、そういうことだったんですね。
でも、竜舎の当てはまだ。
[しゅん、と項垂れたら、解決案はサラリと出された]