[レオヴィルの皇子ローは砦から出ているだろうとは思考していた。
もし最前線にいると知っていれば>>166
その行動をどう認識するにせよ、挟撃など提案はしなかっただろう]
……
耳のある者は俺に集え!移動する!
[戦場への渡河にとりかかれていない闇の亜人達は、愚鈍かあるいは後方で互いに殴り合って過ごしていたようなモノ達。
ヒトガタは頓着しない。
凛と響く声は彼らに欠片ほどの統制を取り戻させ、ノソノソと貧弱な武器を手に集まってくる。
先行する傭兵達から距離を置いて、小部隊も川沿いに南西へ。
一度天を振り仰げば、猛禽の群れが川の北へと飛び来たっていた]*