[銀羊号の船員(クルー)だ。
そう自己紹介したのは初対面のピアニスト。
旅をしながら音楽家をしているという彼に
航海をするならば是非一度シルバーメリーへ乗船を。
そんな誘いの言葉をかけたのはただの気紛れだった。
相手が星間を旅するからと聞いたからか。
それとも、彼の作り出した音色に耳を惹かれたからか。
今となっては些細なことであるが。]
俺はダーフィト。ダーフィト・マクワイア。
もしも、ネオ・カナンへ行く事があれば
そのときはお見知りおきを。じゃな。
[チップを手渡す時に名前まで告げたのは
演者の奏でる音色をもう一度聞きたいと思ったからで。*]