……って、え、うそちょっと!
い、いきなりなにすんのナイジェル!!
[突然のことに抵抗できず、簡単に抱えられてしまって。]
どこでって……その、ナイジェルには関係ないでしょ別に。
[なにいきなり他の人とか言い出して。とむくれる彼女にはその裏に隠れた意図に気づかない。
どちらかといえば、顔が近い、という言葉を飲み込む方に意識が向いているからかもしれない。]
…………なんとなくは。覚えてない訳じゃないけど。
[なんで僕の顔が赤いことに気づかないんだろう、なんて感じつつ目を逸らしながら、]
昔は、何してんだろうとか思いつつ、すごく楽しくて、すごく、
[何かを思い出したようで、顔を赤くして俯く。
幼い頃の”大好き!”なんて。]