私も正門へ行ってくる。王宮内の者を纏めねばならぬ。[来い。とは言わなかった。辛いのなら来なくてもいい。きっと彼は来るだろうけど。彼が珍しく帯びた剣>>141、それは彼の決意の表れだろうか。]………さっきはありがとう。やっぱり、リヒャルトがいると助かるな。[ふ。と、微かに眉を下げて口にしたのは先のこと。>>163諫めてくれる人は貴重なのだ。きっとこの先、更に貴重となっていくのだろう。唐突な礼は、どう響いたか。共に来る彼へ仄かな笑みを向けて、走り出した。向こうへ*]