[何とか一つ菓子を掴み、布袋に放り込む。感触的にはキャンディの筈。]これは、良い方向に向かっているのかどうなのか……。[確信はない。けれど空の力を集める事がシエルの希望であれば、それが満たされれば話を聞いて貰える筈だと。]……っと。[いつの間にやら鬼が交代になったようだ。じゃれるように二匹がくるくると回っている。青年は再度、両手で手綱を握りしめた。**]