……なんか調子が狂うな。
[珍答に瞬きを繰り返し、信実に回答すべきか勘案。
濁しはぐらかして混ぜっ返せば、返答の堅さが薄れるだろうか。
否、この手の類いは冗句にすると話が脱線する。]
あー、そうですね。
人の視野はおよそ水平200度なんで声をかける前に、
視界に入るよう心がけてみるのは如何でしょうか。
近寄りすぎても驚きますんで、1メートルは離れるのがお勧めです。
[事務的な口調で立て板に水を流すように説明をし、
風変わりな自己紹介を受けると、噴き出すのを堪えようと腹と口元を抑え。]
ア、アルミ……ホイル……!
それはたいそうな間違われようで。2文字は合っているが。
[すっかり毒気を抜かれ、笑いで頬を引き攣らせながら手を差し出した。]
ダーフィトです、御存知でしょうが。