[カラン、と武器が地面に落ちる音にも
目の前の天使、否、彼女が当惑した視線を此方に向けるのにも構わず、その身体を抱き寄せた。
腕の中で少しずつ彼女の身体が変わってゆくのを感じながら]
…なんで、だって?
[彼女の頬から顎へ、
つぅと指先を滑らせながら
先程問われた言葉を反芻する]
……わからないか?
敬虔な神であるアンタには。
オレの気持ちも、救われることのなかったあのひとのことも。
[自虐めいた言葉を吐きながら
握りしめた手中に具現化するのは、掌にすっぽり収まるほどの大きさの小瓶。
その中身を一口含むと、こつん、と軽く互いの額を触れ合わせた]