── レストラン ──
[その後、レストランへと辿り着けば。
ドロイドへ注文を告げた後、そっと吐息を吐き出すように、告げた言葉。 ]
スノウ、ラヴィ、……おいで。
[ ホログラムの白い猫と茶色の兎を呼ぶ声は、酷く優しい。
滅多なことでは表情の動かないナネッテだったが、幼い頃から傍にいたスノウとラヴィの前では、ゆたり、と頬をほころばせて見せる。
なお、余談ではあるが、陰では、「氷が解けた!」「春が来た!」などと揶揄されているらしいが、本人の預かり知らぬところである。
ひとりで食べる食事は味気なく。
シフトが不規則故に、毎回示し合わせて……というのは難しく。
レストランで見知ったものがいたならば、食事を伴にすることもあっただろうが。 ]