人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


正規軍剣士 クレステッド

― 回想/16年前・流離い人が止まった経緯 ―

[物心ついた時には、既に旅路の中にあった。
何故旅をしているのか、どこへ向かっているのか、その説明は一度もされた事がなかった。

一か所に留まる事なく、彷徨い続ける流離い人。
ラモーラルに立ち寄ったのはほんの偶然だったが。

その偶然に、不運が幾つか重なった。

旅暮らしに必要なものが不足していたとか、そもそも路銀が危うくなっていたとか。
そんな状態の時に、自分が旅の疲れから熱を出して動けなくなってしまったのだ。

そうでなくても初めて足を踏み入れた土地、頼る宛もなく。
兎にも角にも、医術の心得のある者はどこか、と尋ね歩いていた父に声をかけてくれたのが、当時宰相だったノイヤー卿だった]

(176) 2016/02/11(Thu) 22:46:41

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