[ミックスベリーの香りに誘われて視線を向けた先、見慣れた衛生兵の姿と先程顔を合わせたばかりの砲術長の姿。](たしか、グレーナー中佐。)[覚えたばかりの名前を頭の中で反復しながら、小さく目礼。しかし彼は何故そんなに仏頂面をしているのだろう。たしかに愛想のいいタイプではないだろうが、とっつきにくい人物という訳でもなく。さりとて不機嫌なのかといえば、そうでもないらしい]こんにちは、グレーナー中佐。[名を、覚えていると証明代わりに挨拶を口に乗せる]