ああ、死んだ者は還らない。
だが死した者を弔いたかった、
ただそれだけなのに……テオドール。
[お前が、私の心を壊したよ。
言葉にはしない。ただ目をスウと細めた。
ただ、密かに。密かに。
聴きなれぬ他国の言葉に眉を顰めた。
分からないと、何度言っても彼は使う。
……もう教わる事もない]
…………ッツ…………。
[相手の顔は殴り飛ばせなかった。
その代わり相手の腕を殴りつけていた(>>171)
拳から血が流れジンジンと熱を帯びる。
その傷口には花は咲かず、ただ細かな蔦が
毛皮めいて傷口を覆っていった。
それは右手を全て覆い、肩まで包み込んでいく。
右手に光るのは鋭い獣の爪。
そして瞬きした後に輝くのは
赤く赤く染まった娘の双眸。
三発ほど放たれた弾(>>172)
避けようと身を伏せたが、
至近距離で避けきれずに当たったうちの一つが
娘の左目を、パチュン、潰して]