[伏せていた顔を上げて、赤色の双眸は、軍服の魔女の顔へとまっすぐに 向けられて おります。眼にはなにも映らず、指先一つ動かず。箱の中に飾られた、人形と同じ。]……。[傀儡がなにを思うのか、契約者が知ることは出来ませんが。なんとなく、嬉しそう。固く結ばれた唇が、漸く言葉を紡ぎますが、それもすぐに途絶えてしまい。]