[見つかるのは空の瓶や崩れた破片、瓦礫ばかり。
肩を落とした矢先、カークの震える声>>164が届いた。]
7つめまであったんですね。
無くなってしまった分も含めて、ちゃんと探せばもっとたくさんの研究資料が見つかるのかも――…
[呟きながら、渡されたファイルに目を通す。
これまで見た物とは違って、手書きの文字だ。
読み進めていく内、どんどんとその表情は厳しいものになる。]
なんですか、これは……。
[移送? 罪滅ぼし?
特効薬は、開発されていたのではないのだろうか。
……いや。過去、この島での大量死と併せて考えれば……
ファイルの最後に記された、医師のものと思われる署名。
二人はこの名前に心当たりがあるのか。
外を見るというカークを見送って、無心にファイルを手繰るダーフィトを物問いたげに伺っていた。]