― 捕虜交換当日 ―
[ だが今、彼の帰るべき場所は、ここだと…ただ、仲間の元へ戻ることを喜ぶ心が彼に教える ]
よう、指揮官殿。
[ やがて馬車から降ろされ、旗の下へと歩き出したと同時、彼のクイーンの唇が自身の名を紡ぐのを聞くと>>166 ]
今、帰ったぜ。
[ 心配をかけた事への謝罪も、守ると誓ったその人の元を離れていた事の悔いも、一切口にする事無く。ただ以前と同じ笑顔だけを見せた。
白い軍服には、ロー・シェンとの闘いによってついた傷と血の染みが今も残る。けれど、彼は、確かに生きて、戻ってきたのだ* ]