[背中に熱を感じ、詰めていた息を吐き出し、吸う。>>166鼓動が重なり、絆の印が重なる。互いの影を補い合い、真円となる、片翼の太陽と月の紋。] ……あの方は、ただの一言も、 ご自身の為の言葉などおっしゃいませんでした。[だから、これはただの幻なのだ。自分の未練に付け込まれただけなのだ。苦い認識を飲み込みながら、太陽と共にボタンを押す。吐き出される轟音と揺れに幻影は消え、絡みつく枝を引きちぎって砲弾は本体に達し、炸裂した。17(20x1)]