― 魔軍本隊 ―[先に行ったものたちから遅れること暫く。本隊が砦の前に到達するころには、炎があかあかと夜空を焦がしていた。] は。 無様だな。[炎の中に蠢くものを見、重なる悲鳴を聞いて魔王は吐き捨てる。罠を知りながら対処しなかったことは、完全に棚に上げていた。]