[中から、声が聞こえる>>171どーぞ、と返ってきた声は、紛れもなくヨアヒムのものだった。ノブを捻り、扉を開けて中へと入る。なにかの間違いであって欲しいと、淡い期待を抱きながら彼の姿を見て……目を伏せる。ああ、やはり、見間違いなどではなかった] 君と、話したい事があってね。[なのに不思議と、気持ちは落ち着いていた。大丈夫、僕には帰る導があるのだから]