― 回想:数ヶ月前 ―ま、命大事で手を抜く事はあるかもしれねえけどな。でもそんなのは、傭兵でなくたってある事だ。誰だって、一番大事なのは自分の命だからな。[ その言葉には、副官の少年は不満そうだった。自分達は命を惜しんだりはしない、と言い返すのを、彼は睨みつける ]馬鹿言ってんじゃねえよ、命を惜しまない奴が勝負に勝てるわけねえんだ。いいか、勝つのは最後まで生きて、戦った奴だけだ。あいつらは、それを知ってる。戦って生き抜く方法をだ。お前らも見習え。