[やがて、リエヴルに向かってこくりと頷く。
紡ぐ声は僅かに震えを帯びていたが、瞳には意思を色濃く宿らせて]
確かに言葉で言うのは簡単でも、実現するのは難しいかもしれない。
それでも、最初から諦めてしまいたくないから。
甘いかもしれません。
でも、護りたいものは、全て護りたい。
ひとつでも欠けさせたくない。
それでも、もし喪ってしまったとしたら。
[脳裏には自然とソマリアランの姿が思い浮ぶ]
その人の想いも抱えながら、前に進みたい。
[最後の言葉を終える時には、声の震えはおさまっていた]