― 水軍旗艦・『ヴィルベルヴィント』甲板 ―
あ、アデル様!
ありがとうございます……! アデル様の光も、さすがのお美しさでした!
[風精の伝える言葉に、声のトーンが跳ね上がったのは赦されたい。
憧れに褒められたら嬉しくなるものなんです、というのは置いといて]
ノトカーさんに?
はい、わかりました伝えておきます。
[頼まれた言伝をしっかり、受け止める。
もう一つの言伝は、近くをふよふよしていた水霊に即、伝えて]
『いえいえ、助力を願う以上、こちらもなせるだけをなすのは道理ですわぁ。
……けれど、そのお心はありがたく受け取らせていただきますわ、ミゥ様の裔たる
[受け取った水霊は、自身の力でこんな返答を返していた。
その後は状況の確認や何やらを一通り行って、通信は終了し]