[ 憐憫も理解も求めない怪物に 寄り添う迷い子の姿は、酷く滑稽なものだろう。 知ったような口を聴きながらも 馬鹿正直に受け止めて、ひとつひとつ 刺さった棘に瞳を揺らす。 それでも結局、離れようとしなかった。 強張る指>>149に気付いた。 嘘を重ねるには知り過ぎた側面。 壊れてしまえばいいと呪いながら、 あい≠知った怪物は口角を上げた。 ]