へえ?お前──…、そうか。我の僕を知る者か。[「リー」の呼びかけ。娘の反応。それらを白々と眺め遣っていた魔が呟く。これは随分と簡単な狩りになるのかも知れなかった。あまり簡単では興ざめかな。そんなこともチラと思うが。]駄目だよ、 ──── アイリ。[僕の名を呼び直す。揺らぐ心を、再び魔の支配のもとに押さえるように]