[後から駆けてくるオクタヴィアス率いる無傷の騎馬隊よりも、歩兵隊のほうが辿り着くのはどちらが早かったか。
先陣がたどり着くと同時に、上から熱い湯が降り注いだ。
浴びた兵士は火傷を覆い、何度も罠を突破した歩兵隊は、辿り着く前に満身創痍ではあった。
その前に開かれる扉。
罠かもしれない。いや、必ずあるはずだ。
だがもう既に何度も罠をくらいながらも突破してきたのだ。今更怖気づくほどではなかった。
むしろ歩兵隊が罠に掛かることで、オクタヴィアスが罠に掛からないのであれば、それは幸いなことだ]
いくぞ!突破する!
[単純明快な号令を飛ばし、砦へと乗り込んだ]