駄目だよ、そんなことしちゃ。 シメオンお兄さんのやりたいこと邪魔しちゃ駄目だもん。[ぽつり、言葉を零しては自分を追い越し先に廊下へ出た帽子のお兄さんを眺めたまま。あの時、自分にだけ聞こえてしまった言葉の意味を理解したくないとただ目を瞑った]